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2010年10月25日 (月)

あいちトリエンナーレ

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あいちトリエンナーレ共催事業で七ツ寺共同スタジオにて個展しました。
たくさんの方々にご協力いただきました。
ありがとうございました。

[こめのゆめ]

 [こめのゆめ]は、さまざまな場所のさまざまな人が食べ残したご飯粒を絹糸につないで作品を作るという、個人による美術プロジェクトです。
個人の家や店舗で残ったご飯を持参していただいたりその場に行ったりして集めたご飯粒を絹糸に通し、乾かしたものを素材にします。乾くと白く半透明になり、光を柔らかく反射させる米粒の性質と、粒の重さで出来る糸の曲線の面白さを生かし、展示する場所の個性が際立つようにその糸を張ります。

 
(コンセプト)

私は10年ほど前から小さな田んぼを借りて米を作っていて、米を大切に思います。
主食として大切なご飯は残りご飯になると捨てられます。ごみになる瞬間。そのことを意識しました。
一方、日本では古くから米は食物としてだけでなく、糊などとして環境に使用されてきました。食べ物としてだけでなく見ると、炊いたご飯粒が乾くと繊細な色を持って輝き、絹糸に通してつなげると曲線にたわむことがきれいだと思います。その糸がたくさん集まって部屋に飾られるのを思うと、嬉しくてどきどきします。米の糸を展示したところを見た人は最初に、綺麗なガラスやビーズだと思い、そして米粒だと知るともう一度じっくり見てくれます。第一印象の美しさと本来の機能(食べ物)のギャップに魅力があります。

「場」としての七つ寺共同スタジオの意味
七ツ寺共同スタジオは、繰り返し黒いつや消しペンキが塗られた窓の無い完全に真っ暗な劇場空間ですが、演者のパフォーマンスを際立たせる場として様々に彩られます。いつもは人が出演する舞台で、今回の主役は米粒です。

生過程とは「成長」と「生殖」の位相交替のはてしなく続く、ひとつの波形として描き出すことが出来る。この典型として、複位核の無性世代と単位核の有性世代の互いに交替する、かの陰花植物のみごとな生の波がしばしば引用されるのであるが、この「食と性」の営みが植物と動物の間でいちじるしく異なった形をとって行なわれることはあらためて言うまでもない。すなわち、合成能力の備わった植物が植わったままで、生を営むのに対し、この能力に”欠”けた動物は、”動”き廻って草木の実りを求めることになる。この文字通り”欲動”的な生きものの動物に「運動と感覚」という双極の機能が、光合成の代償として備わったことは、これまた自然のなりゆきと言わねばならないであろう。-人間生命の誕生「三木成夫」-

植物は動かず静かに眠っているように見えますが、そこでは延々と生が営まれています。人間が筋肉のある身体を使って様々な感覚を表現することが象徴的な「舞台」という場に、米を展示する意味を見出し、「種の夢」を表現しようと考えました。

こめのゆめプロジェクトとの関わり

地元在住の名古屋市中区高齢者はつらつクラブの皆さんに残りご飯の提供と米糸作りを協力いただきました。合計100名以上。ご飯粒約25万粒。長さ約3000メートル。
参加してくださった方の名前を書いたものを入り口に展示。

    米山和子

「ちがう」とロバートが反論した。「この結論は、ぼくにはまだまだ反論の余地があるように思えるよ。君は全く同じ論法で次のように言えるだろう。全ての生命を持った物は原子から成り立っているのだから、原子もこれらの生物と全く同じように生きていると。だけど、これは明らかにナンセンスだね。たくさんの原子が複合されてもっと大きな構造物になり、そうなってはじめて、そのような構造物あるいは物を特徴づけるような性質だとか、特性だとかいったものが与えられるのだ。」 -「部分と全体」 W.ハイゼンベルク -

人の霊は

水にも似たるかな。

空より来たり、

空へ昇る。

再びくだっては

大地にもどり、

永久に変わりてやまず。  

(ゲーテ「水上の精の歌」一七七九年一〇月作詩、から高橋健二訳)

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