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2009年9月

2009年9月 1日 (火)

菩提樹のオルゴールレクチャーコンサート

                  

リュージュ・オルゴール コンサート
                        「オルゴールが奏でる19世紀ロマン派」

という、スイス・リュージュ社のオルゴールを菩提樹のホールで間近に聴き、見て、触れられるレクチャーコンサートへ行った。

Callista

優しいフォルムの木箱のオルゴールは蓋を開けずに小さなボタンをそっと押されると、軽やかで明るい音が流れ出た。

透き通ってまろやかな音色と、普段オルゴールではあまり聞いたことのない曲と、演奏される曲の長さに驚きと嬉しさが部屋中に広がった。

スイス・リュージュ社の国内総代理店の畠中さんという方が、オルゴールの歴史や背景の文化を紹介してくださった。

カリヨンという教会の鐘が様々な音色で時を告げていた14世紀、自宅でも楽しみたいと柱時計の形で作られたものがオルゴールの原型だそうだ。

フランス革命後、スイスに亡命していた時計職人が、部品がそろわない中で工夫して作った小さなオルゴールが世界最初の現在形オルゴールと言われていて、それは今、スイスではなくて!日本の京都嵐山にあるということだった。

小さくて綺麗な音が出る、愛らしいものと思っていたオルゴールだったが、その歴史を聞いていくと西洋の人々の生活が浮かび上がってきて、いろいろな興味が湧き上がってきた。

オルゴールは金属の櫛(コーム)を歯車のピンが弾いて音が出て、それはそれぞれ、原理としてピアノが鍵盤を指で叩いて演奏するのと対応している。

くしの部分の鋼は男性が鍛え、ピン打ちは女性の冬の仕事という分業だったため、当時の西洋が男性中心社会だった中で、オルゴールの製作は女性も重要 な役割を担っていたのだそうだ。

オルゴールの選曲は、ピンを打ちオルゴールを組み立てる女性達がした。

だから、オルゴールに入っている曲が優しく女性らしいものや、女性作曲家の作品が多いそうなのだ。

最初に聴いたオルゴールには、クララ・シューマン、ファニー・メンデルスゾーン、アルマ・マーラーの曲が入っていて、それはそれぞれシューマン、メンデルスゾーン、マーラーの妻達女性の作曲したものだった。

「小さなオルゴールは反響するものによって聞こえ方が違い、ピアノの中が一番綺麗な音がします。」

と畠中さんがおっしゃって、オルゴールの後ろにあった千佳さんのグランドピアノの蓋を開けたとき、空気の圧力でオルゴールの音がふうわーっと膨らんだ。

空気の振動で音が耳に届くことを目と耳と肌で感じた。

見えない空気が菩提樹のホール全体にあって、オルゴールやピアノや自分達がつながっているような不思議な感覚だった。

手でねじを巻く。

ぜんまいの渦がきつく巻かれて緩む力を動力とする。

ねじを巻いたばかりの強く元気な音色、弱くなって眠くなるような音色。

その繰り返しがオルゴールの魅力。

レクチャーの最後にJ.パッヘルベルのカノンを聴きながら、

カノンのもつ繰り返しの中にあるのも、

「幸せが繰り返し来ますように。」

という優しいお祈りだと畠中さんが教えてくれた。

(以下のリュージュ社のHPで試聴することが出来ます)

http://www.reuge.co.jp/pages/music_list/index.html

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