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2008年11月10日 (月)

ながくてアートフェスティバル その2

たいようの杜を後にして、次に名都美術館へ行った。

ここは長久手の宝のひとつだと思う。

開催中の展覧会は以下のとおり。

<特別展> ~美の大饗宴~ 美人画の三巨匠
   上村松園 鏑木清方 伊東深水展

私は今まで美人に興味が無かったせいか、美人画にもあまり興味が無かったが、

とっても色気のあるものだった。

日本画に脈々と流れる、品格のある色気。

固有名詞ではない「女性」の、これまた「着物」の持つ「色気」。

「色」ってある意味こういうことだったんだー。と一人合点。

伊東深水 「指」 

絵の全体は暗くなってきた夜の色だ。

私は、夏の宵にぼんやり浮かび上がった女性にひきつけられる。

葵の咲く庭の縁台にひとり腰掛けている女性は、黒い絽の着物を着ている。

この美しい女性は自分の指を見ている。

少しうつむいた日本髪の前髷に円く光る漆の金の櫛。

結った髪が少しほつれている。

髪に結んだ手絡の藤色がちらっと見えて、この色はそうか、どなたかの奥方?

黒い塗り下駄にそっと置かれた白い足にひときわ青い鼻緒が、宵少し涼しくなったと感じる。

いよいよ気にはなっていたけれど、失礼かと思っていた着物から透ける素肌に目を移す。

赤い腰巻の紐がきりっとしてこの方の貞淑さを感じる。

しかし太腿にはやさしい温かみがある。

この絵は、描いた男性の目を通して女神が描かれている。

手の届かない美だ。

なのにその女神は微かに微笑んで、左手の薬指あたりを見ている。

画家の不安と歓喜の綱引き。

なんちゃってああ、また勝手な妄想をしてしまった。

(伊東深水 「指」 英題 The Wedding Ring )

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