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2008年5月28日 (水)

きのあうところ

Imgjpg1_2 2007年11月、長久手町のたいようの杜にある、足助から移築された大きな古民家を「場」としてのアートイベントを開催しました。

開発が進む街の一角に、雑木林に囲まれ老人ホーム、デイケアセンター、幼稚園、福祉専門学校などの施設が点在するたいようの杜(ゴジカラ村)があります。

その中に建つ、多目的に使われている大きな三階建ての古民家。

かつてこの家に満ちていた人の声、生活の音、匂いや気配と、移築したここで今から満ちていくものを繋ぐ情景を表現しようという企画でした。

音楽家で市民活動もしている大薮長子さん、プロダクトデザイナーで古窯研究者の大薮幸博氏、アーティストのフジイフランソワさん、三田村光土里さんと私の5人のコラボ。

美術の作品を展示するだけでなく、大きな竈でご飯を炊き、虫の音を聞きながら雅楽を楽しむイベントを通して、今を生きる私たちの所在を考えよう。といったところです。

イベント当夜は本当に沢山の人が足をお運び下さいました。

襖を取り外した座敷の、作品の隙間に数百枚の座布団が敷き詰められ、朴葉の上に炊きたてご飯のおにぎりと柿が置かれ、竈の燻煙とご飯の香ばしい香りがたちこめました。

雅楽の音と虫の声、人々のざわめき、暗い天井と電球の色に、ふと子供の頃の祭りの記憶が甦り、夢と現の隙間に自分がいました。

既存の美術展示場では無い展覧会では、もともとの場所の持っている「質」が、どのように発揮され、多様な「場」のあり方を新しく提示出来るのか。

あの瞬間はちょっと気付いた気がしたのですが、今はもう曖昧です。

ただ、そういった経験が出来た事の多くは、大薮長子さんが企画から実現まで根気良く手続きをして下さった事から来ていると思います。

そして、大薮さんがたいようの杜人さん達とも既に信頼関係があったという事。企画を理解してくださったたいようの杜の吉田一平氏、惜しまず協力してくださったスタッフの皆さん。

翻って、キュレイターさんの仕事って本当にタフなのだ、ってことに、少し、気付きました。何でもお仕事って大変なんすね。

おっと、忘れないうちに、メモっておこう。

  • 場所の持ち主と作家の相互作用で展示が出来上がる
  • 展示以前に使われる物理的な時間が作品制作と別に必要(持ち主との交渉、調整、相互理解、コミュニケーション)
  • まず場の持ち主の理解がありきである
  • 駐車場等、来場者へのアクセスの配慮が必要
  • 広報も既存の方法だけでない配慮が必要 

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